「ハーブ酒(仮)」:福島 笹正宗酒造(株

商品名は、会津喜多方が豊かな農地であることと、霊峰・飯豊山(いいでさん)を抱いた土地であることから豊の字をとり、『豊(Yutaka)』とした。商品ロゴは豊の字に蔵の斜め格子のイメージを合わせた。ラベルは帯を小さくとり、ハーブ酒の美しい色をなるべく多く見せるようにデザインした。日本酒の新しいジャンルであり、ターゲットは主に女性向けなことから、外箱パッケージは思い切って横に寝かせ、蔵のイメージを生かしながら持ち手付きでボトル型の曲線 シルエットにしてみた。いままでにない発想で、注目されることと思う。
「おいしい東北パッケージデザイン展2016」入選 AD+D 上平稔人


      

 

「山形のコメ-ユ」:山形 三和油脂(株) 
外箱は、山形に連なる山のかたちをイメージしたデザインでカット。四角いビンが固定さ
れ、中から金色の光が箱の外にまで漏れ出す。商品イメージを強調するため全体に金色を
基調とし、オイルが店頭に並んだ時点で視えるデザインを考えた。陳列されたときの効果
も考え、バリエーションとして白い外箱も提案。ネーミングは「山形のコメーユ」とした。
ラベルも外箱イメージに合わせ、二つ折りにして内側に品質表示等を入れて対応する。
「おいしい東北パッケージデザイン展2015」優秀賞ノミネート AD+D 上平稔人


 

 
「花泉産ひとめぼれ」:岩手(有)松勘商店
ひとめぼれの商品自体はどこでも売られているため、他と差別化するためにはネーミング
が大事であると考えた。作り手のこだわりと自慢のお米であるということで、「お米に、
愛をこめて。」口に出せば恥ずかしいような言葉でも、店頭に並べば効果絶大である。
イメージを強調するため、鉛筆で文字をすべてなぞり、書体をあえて書いて表現した。
1kgと350g入りで、お土産として手に取ってもらいやすいサイズかと思う。
「おいしい東北パッケージデザイン展2015」優秀賞ノミネート AD+D 上平稔人

 

           
「しょうゆ糀」:岩手 藤勇醸造(株)
使い勝手の良さと保存性を考え、底が丸型のビンで考えてみた。これなら中身が残り少な
くなった時にスプーン等で取り出すのも容易である。ロゴは「しょうゆ」という文字をメ
インにしながら「糀」をワンポイントにし、全体をコメのかたちで江戸風にまとめてみた。
パッケージ全体を和風の壺のようなイメージにすることで、老舗の米糀だというシズル感
を出そうと思った。用紙は折り込んで包みやすいように、もみがみを使用している。
「おいしい東北パッケージデザイン展2015」入選 AD+D 上平稔人

 
 
 
「天然水と天然塩でつくった無着色たらこ」:宮城 株式会社東北とらやフーズ
ギフト向けに桐箱に収め、商品名には必要なメッセージのみを入れ、石巻のブランドイメージ
を高めるために、「天然水・天然塩 石巻たらこ」とした。商品ロゴとビジュアルは、たらこ
と海のイメージをイラストでやさしく表現した。(大/500g入り・小/400g入り)
「おいしい東北パッケージデザイン展2014」入選 AD+D+I 上平稔人

 
 
 
「漁師赤間謹製 しおがまの藻塩 宮城の香り藻塩9種類」:宮城(株)シーフーズあかま
松島湾や塩竈湾に浮かぶパノラマチックな島々を、外箱にぐるりと一周写真で表現するために、商品9点を横一列に並べる構成とした。商品名は、松島湾の海と、蔵王山麓をはじめとする里より「海と里をつなぐ香り塩」との考え方から、海を□、里を△、塩を○で図式化し、『海×里=塩』とした。個々の商品は15g入りの瓶とし、食卓に置いてもおしゃれな小物と なるように、また9種類の藻塩が明確に区別できるよう各商品イメージを帯色で表現した。ギフトとして松島湾の香りをデザインで伝えることができれば幸いである。
「おいしい東北パッケージデザイン展2016」AD+D 上平稔人

 

 
「食楽(くら)ポン酢」:岩手 株式会社浅沼醤油店
「ぽ」「ん」「ず」の三文字をシンプルに一面ごとに配置。各面を並べて店頭に
陳列することで、消費者に強く印象づけることを狙った。瓶は200ml入り。
「おいしい東北パッケージデザイン展2014」ノミネート AD+D 上平稔人

 

 
「食楽(くら)ポン酢」:岩手 株式会社浅沼醤油店
ブランドイメージを一新し、商品を強く印象づけるため、瓶のかたちと(200ml)ラベルの
見せ方にもこだわり、シンプルかつスマートなパッケージを考えた。赤い落款は「食楽日和」
の四文字をデザインしている。
「おいしい東北パッケージデザイン展2014」入選 AD+D上平稔人

 

 
国立劇場 トートバック
歌舞伎をはじめとする日本の伝統芸能に登場するモチーフを並べてみた。
大入袋のみ赤を入れることで、縁起のいいポイントができたと思う。
2015年 本体/約400×300×120mm 持ち手/約25×520mm AD+D 上平稔人

 

 
国立劇場 歌舞伎名ぜりふかるた
折り紙をちぎって外箱の周りに配置し、歌舞伎かるたの世界観を
楽しく表現した。あわせて読み札と取り札四十四組もデザインしている。
「デザイナーのアイデア戦略」エムディエヌコーポレーション刊(2017年)に掲載。
2016年 AD+D 上平稔人

 
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